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【助健容】蔡晶先生


〜70〜90代に最適体操[助健容]は誰にでもできる〜

〜胸式呼吸でゆっくり手を上下左右に伸ばすだけ〜

                                NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長
                         助健塾ルーセント運動型通所サービス管理者 蔡 晶

関節の負担が少なく筋力は効果的につく

 助健容は、胸式呼吸をしながらゆっくりした動作で行うとても簡単な体操とセルフ整膚です。
 一見すると、太極拳と似ていますが、太極拳のように重心を低く保つようなポーズはないので、足腰への負担は少なくすみます。手を上げる動作も体をねじる動作も勢いをつけず、 自分の体の状態を確認しながらゆっくり行うので、子供ら妊婦、90代の高齢者まで、誰でも安全に取り組めます。
 助健容にはさまざまな動きがありますが、ここでは高血圧や高血糖、高脂血などに効果がある2つの体操を紹介しましょう。
 1つは体を左右にねじる「転身法(てんしんほう)」で、もう1つは、手を上下に伸ばす「伸手法(しんしゅほう)」です。
 それぞれ朝晩の1日2回、3分ずつ行います。

胸式呼吸でゆっくり動く

 助健容で大切なのは、深い呼吸を心がけることです。ふだんの生活では、気づかぬうちに呼吸が浅くなりがちです。一生懸命体を動かそうとすればするほど、さらに呼吸は浅くなります。
 助健容は、体の動きが緩やかなので、呼吸もゆったり深く行えます。呼吸は、鼻から深く息を吸って胸を膨らませ、鼻からゆっくりと息を吐く「胸式呼吸」で行います。 おなかを膨らませて行う腹式呼吸が難しい人でも胸式呼吸なら、簡単でしょう。1つ数えて息を吸い、3つ数えて息を吐くというように、吸うよりも吐く時間を長くすることがポイントです。
 こうした呼吸で、自律神経(自分の意志とは無関係に血管や内臓を支配する神経)の副交感神経が刺激され、血流が改善して心身がリラックスします。
 また、助健容ではゆっくりした動きも大切です。関節に負荷がかからないだけでなく、実は、激しく動くよりもずっと筋力アップ効果が高いのです。
 歩く動作も助健容の要領でゆっくり歩いてみてください。家の中でトイレに行くとき、お茶を取りに行くときなどゆっくり手を振ってのんびり歩けば、とてもいい運動になります。
 助健容を続ければ、自然と体幹が鍛えられて姿勢もよくなります。姿勢がいいと若くはつらつとして見られますし、骨格のゆがみがとれるので、足腰の関節の痛みも緩和されるでしょう。

引用;平成31年4月1日発行 わかさ p54




〜ふくらはぎの整膚と助健容で172_の高血圧が105_〜

〜に2ヵ月後には物忘れがなくなった〜

                                NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会理事長
                         助健塾ルーセント運動型通所サービス管理者 蔡 晶

半年で高血圧が正常値になった

 助健塾ルーセント運動型通所サービス(以下、助健塾)は、要支援手前、あるいは要支援1、2と認定された人が対象となる運動型通所サービスです。
 助健塾では、毎回、血圧や脈拍、体温を測定し、整膚や助健容を行う前と後で体の痛みの度合いの変化を数値で記入してもらいながら、みなさんの体調に気を配っています。
 こうした記録を見てみると、高い血圧が改善する人が少なくありません。
 顕著な例をあげると、入所時、最大血圧172_(正常値は130_未満)/最小血圧90_(正常値は85_未満)だった人が、半年後には105_/58_に、入所時に最大血圧152_/最小血圧88_だった人が、半年後には119_/71_に下がっているのです。

情緒不安定が落ち着きを取り戻した

 また、物忘れの症状が改善する人も多くいます。
 Aさん(94歳・男性)は、80歳ごろから物忘れをするようになり、助健塾に入所してきたときには、病院ですでに認知症と診断されていました。ただし、薬による治療は行っておらず、経過観察という段階でした。
 Aさんは、入所当初は、情緒が不安定で、突然、怒鳴り出すこともありました。
 また、通い始めて数回は、助健塾を訪れる時間をよく間違えていました。午前中に申し込んでいるのに午後に来たり、午後に申し込んでいるのに午前中に来たりと、予定通り参加することができなかったのです。
 しかし、Aさんは助健塾に来ることが大好きだったので、時間を間違えながらも休まず参加してくれました。2ヵ月後には、精神的にだいぶ安定しました。大きな声を出すことがなくなり、物忘れが減って、時間を間違えることがなくなったのです。
 それからは、回を追うごとに症状がみるみる改善していきました。受け答えがはっきりとしてきて、会話がきちんとできるようになりました。
 以前はすべての動作が緩慢で、上着を脱ぎ着するのにも時間がかかっていましたが、いまでは整膚のために衣服を持参して、ササッと着替えもこなしています。

引用;令和31年7月1日発行 わかさ P20










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